第3章 *鷹の爪編* 完結
水面を見ると
一つの黒い影が近づいてくる
雷電「ほらな?」
風夜「…待て! 影が"二つ"ある!!!!」
一希「"水斬り"!!!!」
少し離れた所から
水面から顔を出した一希は、左脇の入れ墨から契約刀を引き抜くと
刃の先を風夜達に近づく黒い影に向けて水面に思い切り振り下ろすと
=ザバアァ!!=
風夜「水が二つに割れた…!!?」
二つに割れた水の中から出てきたのは…
「…まさか、私と同じ水使いがいるとは思わなかったわ…」
まだ幼い少女だった
一希は水が二つに割れている真ん中の空間に降りた
一希「…君、今風夜達を殺そうとしたよね?」
「当たり前でしょ? 陳の敵は私の敵…
敵は排除するだけの事よ!」
幼い少女はフラフープの輪を両手で持ち、一希に向けたら持っている所以外から刃が出てきた
一希「…じゃあ君は…
俺達の敵だね
子供だからって、容赦しないよ?
君から、殺気を感じた以上ね…!!」
風夜「一希!」
一希「先に行って風夜vV」
風夜「だが…!!」