第7章 終・嘘つきとさよなら
好きな物を否定されてしまうのも
愚痴を言われてしまうのも
相手に意見を押しつけられてしまうのも…
俺は、周りに意志を向けられていたのか?
ただ弾かれて、一人だと、孤独だと思っていたのに…
「僕はね、誰にも知られずに息絶えてしまおうと考えてたんだ」
孤独に、こんな何もない所で?
「でも、僕の前に君が現れてくれた…。 だから
僕はまた、意志を向けられて嬉しいんだ」
少年は笑った。 寂しそうは一切無く、ただ嬉しそうに…
「…お前、最大の覚悟はなんだ」
「最大の、覚悟…?」