第7章 終・嘘つきとさよなら
「お前は何かを強く思ったのだろう? だから、契約獣の俺が現れたんだ」
お前は、孤独のお前は、何を思ったんだ?
「僕、死にたくない…! 誰かにちゃんと見てほしい…!!!! だから力を貸してッ…、僕を生かして…!!!!」
目に涙をいっぱい溜めた少年は叫んだ
……少年の意志が俺にぶつけられた
「…ならば、俺はお前が思う事に手を貸し続けよう。 …この先何が起ころうと…
俺には関係ないからな」
今更、俺の塞いでしまった手は下ろせないんだ…
「うん…、ありがとう」
お前が、孤独から、抜け出せるのか、見守る事だけはしよう…