第7章 終・嘘つきとさよなら
考えた事もなかった
息をして、歩いて、食べて、笑って仕事して話して泣いて暴力振って…
当たり前のように毎日を生きていた
…生きてる? そもそも息をしたり動いたり考えたりする事が生きるという事なのか?
誰がそんな事を言った? 大昔の人? 別の生き物? 世界? ……世界を創世した者?
「答えラれルノハ、死ンだ人ダケだト、僕ハ思うヨ?」
『…俺は…』
「ルナ、行こウ? 僕ト一緒に、世界ノ片隅ヘ、僕は、ルナガ好きダカラ」
風夜「ルナーーー!!!!!!」
ぜぇーぜぇーと上下に肩を揺らしている風夜が立っていた
『風…夜…?』
ハッとしたルナは謎の人物から離れた
『なっ何で戻って来たんだよ!!?』
風夜「お前が心配だからに決まってるだろ!!? 風時と落は門の外まで逃がしたからもう大丈夫だ!!!!」
風夜の報告にルナは少し安心した
「ルナは、僕ガ嫌イ…?」