• テキストサイズ

黒蝶組~ブラック.バタフライ~

第7章 終・嘘つきとさよなら



『…嫌いか好きかなんて、関係あるのか?』
「嫌イか好キ、相手ニ対しテ簡単に表セる言葉」

『…俺は、"居たい"と思う気持ちだけで十分だと思う』
ルナの真っ直ぐな言葉に謎の人物は黙った


風夜「お前にはないのか? 自分で居たいと望める"場所"が」
「…拒マレたラ?」

風夜「…居場所に拒われるか?」
「奪ワレたラ?」

風夜「…奪われないようにすればいい」
「……フフフ…アハはハハははハハ!!!!」

突然、謎の人物は笑い始めた


風夜「…何がおかしい…?」
「"奪っタ者"にハ"奪わレた者"ノ気持ちハ分カラないノですヨ!!!!」

ピクッと風夜の肩が揺れた

「…僕は結局、一人ナノですネ…」
『何で…』

「僕ハもう"帰れナイ"のデス」
謎の人物の体を先ほどのもう一人が消えた時の水が包む

風夜「まっ待て!!!!」
「マタ会えマス…、ソノ時ガ貴方ノ最後ですヨ、…ーーー…」

謎の人物を包み隠した水は弾け、謎の人物の姿は消えていた

『…あいつは一体何者だったんだろうか…? ……風夜?』
ずっと下を向いたままの風夜にルナは駆け寄った


風夜「…最後の言葉、聞いたか…?」
/ 885ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp