第7章 終・嘘つきとさよなら
どうやら斬りかからない磨斗を叱っている様子の葱磨
速豹「…主、今のうちに…」
雷電「分かってる…、"四足豹脚"!」
メキッと音を立てて、雷電の両手両足が豹の手に変わった
速豹「一人背負っている分。 そっちの方がいいですね」
雷電「楽だが嫌だがな…!!!!」
速豹「お似合いですよ?」
速豹の言葉に「うるせぇ!」と雷電は怒鳴り、背に炎火を乗せて四っつんばで駆け出した
葱磨「なっ…!!? 待てお前!!!!」
速豹「あの技は移動する際にはうってつけのものです。 豹の速さをナメないで下さいね?」
磨斗「え、置いてかれてる…?」
速豹「主と契約獣は三百メートルほどまでなら離れても大丈夫なのですよ? しかし、それが過ぎれば…」
すぅっと速豹の体が透け始める
磨斗「○△×※$#…!!?;」
葱磨「くっ、待て!!!!」
慌てて葱磨は速豹に手を伸ばしたが
葱磨「な…」
すり抜けた
速豹「貴方がた帝国ナイトオールが何を考えてるか知りませんが…
黒蝶組は貴方がたが思っているよりも良いところなのですよ?」