第7章 終・嘘つきとさよなら
磨斗「そうなんですか! ならば説明は入りませんね」
炎火(まだつい最近知ったばかりなんだけどな…;)
磨斗「そういえば炎火さん、炎火さんはこの入れ墨を知ってますか?」
ゴソゴソと腰に巻き付いてある小さなリュックの中から一枚の紙を取り出した
炎火「どれどれ?」
磨斗から受け取った紙を炎火は見ると、その紙にはよく見覚えのあるのが描かれていた
磨斗「黒蝶組の人がつけてる黒い蝶の入れ墨なんですが…」
そう、紛れもなく、炎火の左肩にもある黒蝶組の印の黒い蝶の入れ墨
磨斗「あれ? 炎火さんの左肩のって、絵ですか? それともシール?」
左肩の入れ墨に気付いた磨斗に炎火はギクリッと肩を揺らした
炎火「…この入れ墨がある奴等をどうするつもりなんだ?」
磨斗「どうするのか知りませんが…、捕らえろとの命令で…」
炎火「…敵、なのか?」
磨斗「…お互い、敵でしょうね…」
少し下を向いて磨斗はポツリ答えた
炎火「…残念だな…」
磨斗「え?」
炎火「ならば磨斗
お前は俺の敵という事になる」