第7章 終・嘘つきとさよなら
雷電「ちょっと待てよ…。 新しく現れたばかりの奴の言う事を信じてんのか?」
ロウ「カステリャーノ国は世界で一番大きく、力のある国だ。 そんな国の支配者、その上一番隊隊長…。 信じないという事はないだろう?」
雷電「…大きい国をまとめてるお偉いさんの言う事だったら何でも信じるっつう事か…」
チッと雷電は小さく舌打ちした
雷電「こんな人数を相手するのは馬鹿しかいないと思うが…」
=バチッ=
左頬の入れ墨に触れ、雷電は契約刀の槍を引き抜いて両手で握った
ロウ「…入れ墨から刀やら槍やらを引き抜く噂は本当だったんだな…」
雷電「見た事もないくせにお偉いさんの言う事を信じたのか。 まるでボールを投げてないのに投げたと思って走り出す犬のようだ」
フッと鼻で笑った雷電の言葉にロウはカチンッと頭にきたようだ
ロウ「貴様…! ただでは済まさないぞ…!!?」
雷電「それは俺の台詞だ…。 契約刀との誓いを立てた最大の覚悟を、破壊魔だなんて言われて黙ってたまるかよ!!」
雷電が片足に力を込めて、駆け出そうとした瞬間
波「やぁ~ん!! 可愛いぃいいい~!!!!vV」