第7章 終・嘘つきとさよなら
「俺を見て驚くという事は、君は"あの子"を知ってるんだね…?」
地土「あの子…? ならばお前は全くの別人なのか…!!?」
「…俺はあの子に"俺という存在"を奪われたんだ」
地土「一体どういうーー…?」
「きっとこれは君にも、他の誰にも分からない…。 真実を知るのは俺とあの子だけだ」
男はそっと額に手を当てた
「長い間考えた…。 十年以上も…、だから」
グッと男は唇を噛みしめると
「"無限蛇(アナンタ)"…」
そう呟いた男の額から現れ、手に握られていたのは
地土「契約刀…!!?」
真っ黒な刀の契約刀であった
「俺は俺を返してもらおうと決めたんだ。 あの子の全てが壊れてしまっても…
だから、君にも手伝ってもらうよ? 黒蝶組のリーダーさん?」