第7章 終・嘘つきとさよなら
『でもそこじゃ確認しながら出来ないぞ?』
風夜「いいって! 触れば分かるしよ」
『そうか…?』
不思議に思いながらルナは風夜の背後に回って、髪にクシを通す
一希「あ、いいなぁ! ルナに髪やってもらってる!!」
優「本当だ」
小腹が空いて何か食べようとやってきた一希と優が風夜とルナに気付いた
風夜「ルナは器用だからな♪」
『動くな風夜!』
風夜「悪りぃ悪りぃ;」
優「どうして風夜はいつも鏡の前ではやらないんだ?」
優のその問いかけで風夜の表情が曇った
風夜「あー…、いつも鏡の前でやってなかったから、慣れちまって!」
『慣れでよく出来るな…』
風夜「ルナだって何で相手の髪をいじるのに慣れてるんだよ?」
『そりゃ風時の髪をいつも整えてやってるから…』
風夜「ホラ! それと一緒だ」
ビシッと後ろ向きで指を差してくる風夜にルナは一息ついた
『そーですかぃ…』
テイ「…嘘つけ」
ポツリ、新聞の記事に目を通しながらテイルスが呟いた
風夜「…は? 何が嘘なんだよ?」
テイ「慣れで鏡を見ないわけじゃないだろう?」