第7章 終・嘘つきとさよなら
\鏡は見ぬ/
テイ「おいルナ、俺の髪をやれ」
『何で俺がやらなきゃならねぇんだよ!』
そう言いつつもルナはテイルスの長い黒髪をクシでとかす
『…男のくせに綺麗な髪してるな…』
テイ「…だろ?」
『ドヤ顔するな!』
テイ「いてっ!!」
ニッと口角を上げて鏡越しで笑うテイルスの髪をルナは引っ張った
ーー。
風夜「ルナー、俺の髪をちょっと整えてくれ!」
『お前もか!』
風夜「へっ?」
また少ししてから手で髪を触りながらやって来た風夜にルナはツッコんだ
風夜「はぁ? あの長髪男もルナに髪を頼んだのか?」
テイ「長髪男とか言うな」
風夜「ピッタリじゃねぇか、よく挑発もしてくるしよ?」
『上手いなオイ』
イスに腰掛けて新聞を読むテイルスは笑う風夜にイラッとした
『まぁいい、髪整えてやるから座れ』
ルナは鏡前のイスに風夜を誘導するが
風夜「いや、ここでいい」
苦笑いしながら風夜は食事をする時によく座っているイスに座った