第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
『は…? お前に名前で呼ばれる筋合いは…』
【さすがだ、この鞭はよく出来ている】
【ふふっ、当たり前よ。 私が作ったんだから】
『うっぐぁっ…!!』
一瞬脳裏にセピアの映像が映った
それはまだ若い頃の炎輪と…
『……俺?』
だけども何かがおかしい
『俺の姿が今より大きい…』
見えた自分であろう人物は今のルナより大人で髪が長い…
これは"過去"の記憶なのではないのか…?
地土「…お前の知っているルナは何者なんだ?」
問いかけた地土の声にルナはハッとした
炎輪「…俺が知っているルナは美しかった。 一部からは"魔女"とも呼ばれていた…」
炎輪は静かに語り出した