第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
雫(水龍様)は下を見れば、水底の民の数人が手を合わせて祈っていた
「…我にこんな目に遭わせられたのに、まだ我に祈りを捧げるというのか…」
炎火「信じてたいんだよ、お前をな」
「信じる…か…」
雫(水龍様)はフッと笑うと、雫の後ろ首から水龍様が出て来た
「この娘は主等に返そう。 娘は我に取り込まれそうになりながら主を信じておったぞ」
炎火は倒れてきた雫を支えると水龍様を見上げた
炎火「当たり前だろ! 俺は皆の人気者の炎火様だぞ☆」
「…主は変な者ぞ(一瞬イラッとしたのは何じゃったのだ?)」
炎火(あっ水龍様の顔が少し怒った顔になった…;)
「…我も眠るとしよう」
水龍様は周りの水を集め、池に戻した
「皆、すまなかったな…」
水奈「水龍様…」
「我は主等には力を貸せぬ、…また壊す事になってしまうから…」
水奈「水龍様! 今まで頼ってばかりで申し訳ありません!!!! 私達は私達で頑張ります!!」
水奈は周りの水底の民を見た
水奈「水龍様、次目を覚ます時はずっと昔よりもいい国にしてみせます」
「…主もあの時の女と同じ目をしておる…」
水奈「私は…、僕は姉さんの弟ですから」