第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
\夢の目覚め/
「うっ…ぐ…」
俯いたまま雫(水龍様)の首を片手で絞め上げている炎火の姿
風時「炎火さんやめて下さいッ…!!!!」
落[こうなったら俺が…!]
ジャキッと鋭い爪を出した落だが
雷「待て! 体はあの子のモノなんだぞ!!?」
落[じゃあどうするんだよ!!? さっさとしないと片方が死んじまうんだぞ!!?]
雷「ライオン怖いっ!!!!;」
落[虎だ!!!!(怒)]
雷電「オイ喧嘩すんなよ!」
炎火「…しず、く…」
「!!?」
うっすら口を開いた炎火は雫(水龍様)を瓦礫の山の上に降ろした
「ゲホゲホッ…!! 貴様はッ…、あの小僧ではないなッ…?」
咳込みながら呼吸を整える雫(水龍様)
炎火「あぁ…、飛炎は俺の中で眠っている…」
「眠った…?」
炎火「二百年以上もこいつは昔の主の為に頑張ったんだ…、もう止めにしないか…?」
「なっ! 我の怒りは…!!」
炎火「飛炎はお前を殺しはせず、封印した…」
「…」
炎火「それはお前を殺したくはなかったんだよ、きっと…」
炎火はニッと口角を上げて笑った
炎火「頼られるって、あまり悪い気持ちにはならないだろ…?」