第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
=ビキッ=
怒鳴る飛炎の背後の宙に亀裂が入った
狐「馬鹿な…!!? 空間にヒビが入りおった…!!?」
狼「奴を逃がすな!!!!」
狼の板の後ろから現れた耳と尻尾が茶色の白い狼
飛炎「僕は死なない…!! お前等の決めた事なんて僕は知ったこっちゃない!!!! 契約獣の"誇り"がそんなにも大切か!!? 人の子に何故従わなきゃならない!!? ウザいウザいウザいウザい!!!! "最大の覚悟"なんて馬鹿らしい!!!!」
背後の亀裂は広がり、開いた空間に飛炎は体が吸い込まれていく
狼「待て!!!!」
天「よしなさい! 契約獣が人と契約もなしにそちらの世界へ行けば消えてしまいますよ!!?」
飛炎「僕は消えないよ? だって
人の子の命が僕の体内にまだ残ってるからね…?」
飛炎は自分の胸に手を当てて笑った
飛炎「じゃあね馬鹿な天族!!!! お前達は一生人の子のワガママに振り回されてるがいい!!!! 僕は世界を回ってやる!!!!
世界を"壊して"やる!!!!」
あはははっ!と高笑いを上げて飛炎は空間へと消え去った…。 それを最後に
=ガシャンッ!!=
窓は割れた