第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
まるで裁判所のような場面に変わった窓の向こう側、真ん中に立たされている飛炎を円を描くように囲んでいる顔が見えない契約獣
鬼、海、狼、虎、蛇、狐、狸、鶴、鰐、と書かれた板に隠れている数名の契約獣
そして、"天"と書かれた大きな板の奥に居るのが一番偉い者だと分かる
天「貴様がここへ連れて来られた理由は分かるでしょう?」
天が飛炎に話しかけた
飛炎「分からないよ!!」
天「何故?」
飛炎「何故? それはこっちの台詞だよ!!」
飛炎は顔も姿も見えない天に向かって怒鳴る
蛇「アンタは危険なんだ」
鬼「奪う事を力とするテメェはな」
鶴「簡単に人の子の命を奪える貴方は危険なのです」
鰐「噛み砕いてやってもいいが、それは天様に禁止されてる」
狐「わらわはそちを見ていると不吉しか感じぬ」
狸「あはは! お前の能力は厄介だ!♪」
海「俺はどうでもいい、周りに興味はない」
虎「手荒な真似はしたくないガオ!!」
狼「お前は我等の手で"死"を下す」
ざわざわと話し出す周りの契約獣
飛炎「死…? 僕を殺すつもり…!!?」
天「そうです。 危険分子は消し去らなければならない、貴方は危険」