第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
飛炎「…あれ?」
飛炎は体が消え始めている事に気づいた。 それは、"最大の覚悟"を終えたからである…
「消えるの…? 待ってよ!! こんなので私の願いを叶えたつもりなの…!!?」
飛炎「…貴方の病気は治った…、だから僕は役目を果たして元の世界に帰るよ…」
「ふざけないで頂戴ッ!! こんな体にして…! こんな方法で私を生かして消えないで頂戴!!!!」
少女は飛炎に触れようと手を伸ばしたが、その手は飛炎に触れる事なくすり抜けた
飛炎「…この方法で僕はまた、貴方の笑顔が見えると思ったから…」
「笑えるわけないでしょ!!? 奪った命で生きられた命なんて…!!」
飛炎「お願い…、最後に笑って…!!!!」
「飛炎なんて大嫌いよ!!!!」
見たかったのは、そんな顔じゃなかった…
貴方が望んだのに、僕は何がいけなかった…?
僕は自分の過ちが分からずに契約獣の世界へ戻った…
「飛炎、貴様を拘束する」
戻った飛炎を待ち構えていたのは、契約獣の世界の"天族"であった
炎火「何だこいつ等…? 皆額に角がある…?」
飛炎「何故僕を拘束するの…!!?」