第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
炎だけの中の世界で、炎火の頬に一滴の水が落ちてきた
炎火「…飛炎…?」
炎の中を歩いて進むと、炎の世界は途切れて暗闇の世界に変わった
炎火「…これは俺の精神の狭間なのか? それともーー…?」
小さな光が見えた、それは窓だった
「ヤッタ! ヤッタよ!!」
窓の向こうでは一枚の紙を持ってぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ飛炎の姿
炎火「炎の世界が俺の精神の狭間で…、この暗闇の世界は飛炎の中…?」
じゃあこの窓の向こうに居る飛炎は、昔の記憶の飛炎…?
飛炎「これで僕も立派な契約刀だ!!!!」
喜ぶ飛炎はまさに、"無垢"そのものであった
「君が…、私の契約刀…?」
飛炎「貴方は僕に何を望む? 僕は貴方の思うがままに力を貸すよ?」
小さな少女、それが飛炎の初めての"主"であった
炎火「あれが…、飛炎の最初の主…?」
一目見て思った事はただ一つ、"体の弱い"少女