第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
飛炎「哀れだね」
炎火「うるせぇって言ってんだ!!!!」
炎火は力ずくでグルグル縄を引き千切ろうとする
飛炎「間に合わない、間に合わない…。 全てが水に覆われて終わる…」
炎火「黙れ!!!!」
飛炎「僕が、力を貸してあげようか?」
ニヤリッと妖しい笑みを浮かべた
飛炎「僕の力ならあいつをあの娘の中から引っ張り出せる…」
炎火「お前が封印を解いたんだろう…!!? 信じられるか!!!!」
飛炎「でも、僕の力なしじゃ何も出来ない」
クスクス笑いながら飛炎は屈んで炎火の耳に口を近付けた
飛炎「貴方は"自分の世界を手に入れる"んじゃなかったの…」
=ドックン…=
飛炎「こんな"争い"なんて貴方の世界にあるの?
"大切な人"が居ないのが貴方の世界なの?
違うなら、"壊しちゃって"新しいの創ろうよ? 自分だけの"理想の世界"を…!!!!」