第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
ニヤリッと笑みを浮かべて飛炎は炎火に話しかけた
「このような国など、我には興味もない!! 我の力ばかりに縋る一族の事もな!!!!」
雫(水龍様)が両手を上げると、近くにあった池の水が柱のように舞い上がる
飛炎「皆死ぬよ? 大昔に起きたあの事件よりも…」
炎上の民は水龍様の力によって、大量の水で流されていくつもの命が散った
炎火「そんな事ッ…!! 俺がさせないッ!!!!」
飛炎「どうやって?」
ビクッと炎火の肩が震えた
優「雫さん!! しっかりしろ!!!!」
雷電「我に返りやがれ!!!!」
「黙らぬか!!!! 小賢しい!!!!」
雫(水龍様)は声を上げる優や雷電達を水の中に閉じこめた。 もろん、水の中のせいで息が出来ない
風夜「優!! 雷電!!!! あの野郎…!!!!」
散神「待ちなさい!! あの人の体は滝川殿のモノ…!! 傷つければ滝川殿が傷つくだけ!!!!」
風夜「じゃあどうすれば…!!?」
飛炎「皆、死ぬよ?」
炎火「ッ…!!」
飛炎「貴方はこうやって縛られたまま、何も出来ない…」
炎火「うるさいっ!!」
炎火はグッと体に力を込める