第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
姫様専用の執事として私は司馬羅家に仕える事になった
だけど、城の使用人に水底の民も居た。 もちろん奴隷のように扱われている
だけども私は
水底の民が怖かった
息子を失った原因と同じような姿をしている為だろうか、恐ろしかった…
姫様は大きくなる事に、荒れ始めた
【メア! あっちに行け!!】
【では姫様、私は廊下に居りますのでいつでもお呼び下さい】
きっと姫様はあの時、私に言ってくれた言葉を覚えてはいらっしゃらないでしょう
でも、私は側に居られるだけで満足していた。 私にとって姫様は家族…
私だけの秘密なのです
【水底の民の子供を…?】
炎輪様に依頼を頼まれた。 それはよく姫様が会っていた水底の民の子供をさらう事であった
姫様専用の執事なのですから、一時も離れた事はなかった。 そんな私に兵の指揮を任された
…司馬羅炎輪、もしかしたら私の秘密の気持ちに気付いているのかもしれない
…油断ならない男だ…