第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
妻を病で亡くし、川で溺れたたった一人の息子も守れずに死なせてしまった
【メアさん可愛想に、妻も息子さんも亡くしてしまって…】
【やっぱ呪われてるんじゃないでしょうか…? 次はメアさんが…】
【しっ! 聞こえちゃうでしょ!】
呪われてる…、そう言われてもおかしくはなかった
妻は突然の謎の病で死に、息子は川でたまたま深い所に入ってしまって溺死…
私はいつ死んでしまうんだろうか? どうせ死ぬなら、早くーー…
【何で寂しそうな顔をするの?】
一人の子供が立っていた。 可愛いピンクの着物を着た女の子…
初めの私も女の子だと思いこんでしまうほど可愛らしかった
【…私はね、最後の家族までも失ってしまったのだよ…】
【う、しなっ、た? って何?】
【そうだね…。 もう会えなくなってしまって、私は一人ぼっちになってしまったのだよ…】
【おじちゃん一人ぼっちなの!!?】
…まだおじさんという歳じゃないのだが…
【じゃあおじちゃん! 私と家族になろう!!?】
姫様は、私を闇から救って下さった…