第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
メア「どうしてそこまで姫様に関わるのですか!!? 記憶を取り戻した時に逃げればよかったじゃないですか…!!?」
雫「逃げられるわけないじゃないですかッ…!!」
メア「さっさとあのリーダーに話して匿ってもらえばひっそりと生きられたじゃないですか!!? 死が怖くないのですか!!?」
雫「怖いですよ!! 死ぬのは怖いですよッ…、でもッ…
私は黒蝶組の皆が傷つくのは見たくはないのですッ…」
雫はポロポロ溢れる涙を手で拭う
メア「黒蝶組の仲間? 所詮は他人じゃないですか!!」
雫「貴方だって炎火とは他人じゃないですかッ…、どうして炎火の為になると必死になるんですか…?」
メア「それ…はッ…」
雫「…理由なんて、一緒ですよ…」
雫はメアの横を通り過ぎる際に、小さく言った
雫「"大切"だから…」
【ぱぱぁ! 助けてぱぱぁ!!】
【アツヤ!!!! 今助けるから頑張れ!!】
【ぱぱぁッーー…!!!!】