第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
『俺達も行くぞ!!!!』
風夜「あぁ!!!!」
ルナ達も炎火を追うように駆け出した
ーー。
一希「ふぬぬぬぬっ…!!」
優「うぐぐぐぐっ…!!」
力ずくで縄を千切ろうとする二人だが、縄は千切れない
優「なんて頑丈な縄なんだ…;」
一希「縄が頑丈なんじゃなくて、俺達の力が弱くなってるんじゃ…?」
優「…そういえば…、立ち上がる力もないね…?」
炎輪「それはそうさ、君達の首についてる首輪は力を吸い取る仕組みになってるんだからね?」
にこっと微笑みながら部屋に入ってきた炎輪を一希と優は同時に見た
優「…一体どういうつもりなのか答えてもらいたい…」
炎輪「ふふっ、君達は今日から俺専用の"道具"となったのさ」
優「は…?」
一希「意味分かんない!! 頭イカれちゃってるの!!?」
不愉快そうに顔を歪ませる一希に炎輪はピクッと反応し、ポケットの中から小さなスイッチのような物を取り出した
カチッと音を立ててスイッチを押すと…
一希「うっ…あぁッ…!!?」
一希の首の首輪が凝縮し始め、首を絞める
優「一希!!? やめろ! このっ…!!!!」