第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
『死ん…だ…?』
ルナ達は目を丸くして驚く
風時「うっ嘘ですッ…!! だって居なくなる前は僕の側であんなに元気で居たのに…!!!!」
雷「…死というものは、突然訪れるものなのさ…」
風時「でもっ…! だって広原さんはッ…!!!!」
落[…風時]
両目が涙いっぱいになっている風時の名を落は静かに呼んだ
風時「だってッ…!! あの人が死んじゃうわけッ…!!!! 死んじゃうわけがッ…」
落[…落ち着け]
ボロボロと涙を流す風時はグルルッと喉を鳴らす落の体の毛に顔を埋めて、声を押し殺すように泣いた
『…誰が殺した…』
雷「証拠はないけど…、多分司馬羅炎輪だ」
炎火「親父が…!!?」
驚いて声を上げる炎火を雷は横目で見た
雷「…君がイーラ国の"姫"だったんだね…」
炎火「何でそれをっ…」
雷「…どうして君がここに居るんだ?」
ギロッと炎火を睨む雷に炎火は少し恐怖を感じた
炎火「どうしてって…、俺も組に帰る為に…」
雷「水底の民の子を置いて?」
ぴくっと炎火は反応した
炎火「…何で雫が出てくるんだよ…」
=ガッ=
雷が炎火の胸ぐらを掴んだ
風夜「おっオイ!!」