第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
部屋の扉を開き、不思議そうに声を出して入ってきた人物は…
雫「司馬羅…!」
炎輪「やぁ、昨日ぶりだね?」
炎輪は雫に向かって微笑むと、倒れて気絶している優と一希をマジマジと見た
炎輪「匂いをかいで異常が出て気絶したって事は、この子達も契約刀使いか…」
雫「あの…」
雫はおそるおそると話しかけた
炎輪「何だい?」
雫「どうしてこんな事を…? …私の処刑を邪魔させない為ですか…?」
炎輪「それもあるよ? だけど
この子達は俺専用の"道具"となってもらう為さ」
雫「え…?」
耳を、疑った
炎輪「契約刀使いは古く昔から"破壊魔"と呼ばれてるからね、その"力"を欲しがらない者はいないよ」
雫「あっ貴方は二人を"モノ"として扱うつもりなんですか…!!?」
水底の民のように…
炎輪「そうだとも、特別な力を持つ者は誰かに"使われる"ものさ」