第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
流れる川を沿っていくと、だんだんと血の色がよく見えるようになってきた
雷「一体何の血なんだ…?」
雷電「…あれだな」
バイクを止めた雷電の視線の先には、石に引っかかっている黒いシートで包まれた何か…
速豹「何かを包んでいるようですね…」
雷電「この先はイーラ国の城…。 …まさか…」
雷「…処分された水底の民…?」
雷電「…何でこんな扱いをッ…」
三人は黒いシートに包まれたソレを陸に引き上げた。 黒いシートの隙間からは血が流れ出ている
速豹「…このままここに置いてくわけにはいきませんね…」
雷電「だけど運べないしな…」
雷「…とりあえず、出してやろう…。 こんなモノの中から…」
ペリペリと黒いシートをとめていたテープを三人で剥がし、黒いシートに包まれていた人に三人は目を見開いた
雷「地づ…ち…?」
そこには、確かに地土の姿。 だけども…
雷電「髪が…銀色に…?」