第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
地土「…出身地など、俺には関係なかったからだ」
炎輪「…本当にそうなのか?」
地土「…何が言いたい…?」
炎輪「お前は…
水底の民と"知り合い"が居たんだろう?」
地土の脳裏に映ったのは、自分の手で殺めた彩達の姿…
炎輪「図星か? お前と初めて会い、俺の名を知った時のお前の顔…。 あれは俺を恨んでいるような顔だった」
地土(気付かれていたのか…!!?)
炎輪「…貴様、何者だ? 黒蝶組などを建てて一体何を考えている…?」
地土「俺はただ、自分の"一族"の歪みを直したいだけだ…」
炎輪「一族…だと?」
炎火「…雫?」
炎火の視線の先には、雫が立っていた