第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
【おやおや…、遠の昔に貴方達水底の民を見放した神にまだ縋りますか…】
【水龍様は眠っていらっしゃるだけよ…!! 水龍様は必ず私達水底の民を助けて下さる!!!!】
お母さんは執事のメアという人を睨みながら私を守るように立ち上がった
【何も出来ない愚かな種族はそちらの方よ…!! 私達水底の民だけが特殊な力を授けられた事に嫉妬した炎上の民!!!!】
【水底の民の分際で…!!!!】
執事のメアが側に居た兵の槍を奪ってお母さんに向けた
【水龍様はいつか必ず復活を遂げる…!! 水底の民には未来を!! 炎上の民には無を…!!!!】
【黙れぇえええ!!!!】
【お母さん!!!!】
両腕を広げたままお母さんは叫ぶ私の方を顔だけ振り返り…、ただ
笑った
=ズシャッ=
【いっ…
いやぁああああ!!!!!!】