第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
【オイ泣き虫雫!】
聞き覚えのある声が聞こえて私はビクついた
【…また貴方ですか】
炎火は私をよくイジメていた強気の男の子の方を向いた
【私にやられてまだこないのですか?】
【黙れ!
炎上の民め!!!!】
男の子は炎火を指差し、憎しみがこもった瞳で睨んだ
【僕達を見下ろして笑ってる炎上の民だろ! 村のばっちゃんに聞いたぞ!! 炎上の民は卑劣で残酷で最悪な種族なんだとな!!】
やめてっ…、やめてよっ…!!
【お前もそこら辺の炎上の民と一緒だ!! 雫に飽きたらポイッとするんだろうが!!!!】
炎火はそんな子じゃないよっ…!!!!
【違う!!!! 私は…!!!!】
私が強ければ、貴方はこんな事を言われる事はなかったのかな…?