• テキストサイズ

黒蝶組~ブラック.バタフライ~

第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結



【うっうるさいな! 自分でやってみたらどうだよ!!?】
片方の男の子が炎火の肩を強く押した

【この…、無礼者め!!】
カッと目を開いて怒鳴る炎火。 …昔の炎火はこんなのだったのか…

【ふん! 女に何が出来るって言うんだよ!!?】
【ねっねぇ、やめとこうよ…。 この子炎上の民の子みたいだし…、母さんが炎上の民には近付くなって言ってたじゃん…?】

片方の子は強気で、もう片方の子は弱気になっている


【炎上の民がなんだ! 親に言えないように痛めつけてやればいい!!】

助けなきゃ、私はそう思ったけど。 必要なかった



【私をナメないで!】


炎火は


【てぃ!!】
【ぎゃ!!】


圧倒的に強かったから


【くっ…! この女強い…!!】
【私がいつ女って言った? 私は男よ!】

【女男め! 行くぞ!!】
【まっ待ってよ!;】

逃げ出した男の子二人に向かってベーッと舌を出す炎火。 それに安心したのか、私はまた泣き出してしまった

【うっ…うっ…、ひっく…】
【ちょっと、いつまでメソメソ泣いてるの?】

話しかけられて私はビクつき、おそるおそると炎火を見た。 きっと私の顔は涙まみれなんだろう…
/ 885ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp