第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
※雫視点
過去話に入ります
【雫、おいで】
【お母さん! なぁに?】
これは私の記憶…? じゃあ、この人は私のお母さん…?
【ごめんね、こんな世の中に生まれさせちゃって…】
【お母さん何で謝るの? 雫は幸せだよ!】
そう…、無邪気に笑う私に、お母さんはよく泣いてたね…
【やーいやーい! 泣き虫雫!!】
【何も出来ない泣き虫雫!】
【わっ私は何も出来ないわけじゃないもんっ!!】
馬鹿にされるのが嫌で怒るけど、私は結局は泣いちゃうんだった
【じゃあ何かやってみろよ!】
何も、出来なかったから…
【主等、何をしておる】
その時、知らない子の声が聞こえた
【なっ何だよ!】
【お前も仲間に入りたいのか!!?】
【いや、私は楽しいのかと問いているのだ】
それが、炎火だった