第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
子をさらいに行くだけで、何故あんなに大勢で…?
嫌な予感しかしなかった…
【雫…!!】
その地へ着いた頃には遅かった。 ボロボロの小屋は壊され、血の跡が残っていた
人の姿はない…
【いやぁあ!!!!】
離れた所から雫の悲鳴が聞こえた
【雫…!】
俺はひたすら声が聞こえた方へと走った
【雫…!! ーー…ッ!!】
俺が駆けつけた時には、鉄の匂いがツンッと鼻にきた
【うぁ…、お母さん…! お母さん…!!!!】
兵二人に押さえられている雫は目の前で…
雫の母親らしき女性が槍で一突きされて殺された
何で? 何で…
何で殺すんだよ!!?
何で争うんだよ!!? 何で何でッ…!