第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
【炎火君】
いつも一緒に居てくれて、ただ笑って俺の話を聞いていてくれた雫が…
"オモチャ"に…?
【嫌だ…、嫌だ嫌だッ…、嫌だぁっ…】
世界なんて知りたくない、何も知りたくない…
【あ…】
俺はまたワガママを言っているだけだ
嫌な事から目を逸らして、面倒な事から、先から向き合わなかっただけだ…
【…私は…、俺は向き合わなきゃいけないというのか…?】
こんな、こんな、先が薄汚れていないか分からない世界でーー…
【姫】
キィッと扉を開けた父が入ってきた
【…父さん…】
【姫、最近様子がおかしいね? …水底の民に何かされたのかい?】