第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
雷「イーラ国の兵が落としたんだろう、イーラ国の紋章だ」
その布に描かれていた布の紋章は、竜を炎であぶっているようだった
炎火「…そろそろ戻った方がいいだろう…」
優「そうだね…。 外も暗くなってきたし…、ルナ」
『んぁ?』
「お嬢ちゃん眠くなっちゃったの?」
字やら数字が珍しかったようで、ルナと風夜が簡単なものだけ教えていた
優「そろそろ戻ろうか」
『んー…、分かった。 雫、帰るって』
雫「え? もう?」
「帰っちゃうのかー…、また来てね雫ちゃん」
雫とずっと話していた男は残念そうな顔をした
すると
「オラオラぁ!! 出てこいウジ虫共!! 使えねぇ奴は俺達がサンドバックとして使ってやるよ!!」
大声を上げて怒鳴る男の声。 数人居るようだ
「また来おった…」
「最近は毎日のように来るようになったな…」
「オイ出てこい!!」
外で怒鳴り散らす存在に水底の民達はおびえている
雫「毎日って…?」
「炎上の民の若い連中が気晴らしに誰かを殴りに来るんだ…、だから俺が行くしかねぇんだ…」
雫「え!!? わざわざ自分から殴られに行くの…!!?」