第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
地土「そう言えば今日は雷が来る予定だったような…?」
風時「どうしました? 広原さん?」
地土「ううん、何でもないよ?(まぁ、いっか…)」
雷電「はぁ!!? 熱然炎火の本名は司馬羅炎火でイーラ国の姫だぁ!!?」
雷「まぁそれくらいは地土は知っていただろうね…、知っていたから仲間に入れた理由もあるんだろう」
雷電「地土は秘密にしてる事が多いんだあいつは…! …それで、何がマズイんだ…?」
雷「イーラ国は姫をずっと昔から探してたんだ。 そんで、姫を騙して連れ去った水底の民をも探してるんだ」
雷電「水底の民、って…?」
雷「イーラ国の二つの種族の片方だ。 水底の民は奴隷、炎上の民は飼い主」
雷電は目を見開き、ガタッとイスから立ち上がった
雷電「奴隷だと…!!?」
雷「イーラ国とマオン国は離れてるからな、知らないのは仕方ない。 ちなみに他の仲間は居ないのか?」
雷電「何故だか知らないが誰も帰って来ないんだ…」
雷「帰って来ない? 一体どういう事だ…?」
雷電「…まさかイーラ国に…?」
雷「…行ってみても損はなさそうだな」
雷は落ちていた布を拾った
雷電「…何だその模様は?」