第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
炎火「…俺は幼かったんだ…、花や蝶と可愛がられて育てられた…。 だけどそれは"姫"として、誰も"俺"を見てはいなかった」
優「…だから女の子みたいな姿を…」
炎火「…嫌いなんだ。 姫という自分も、炎上の民という種族も…」
優「炎火、種族なんて関係ないさ…」
炎火「…種族なんて関係なければ、どんなに楽か…」
血族とか、上とか下とか、何もないただの人ならば…
俺達は幸せになっていた?
それとも、出会わないでいた?
考えると怖くなっていた
でも一番怖かったのは…
お前が俺を憎んではいないだろうか?
\記憶の糸/ 終