第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
炎火は自分が炎上の民とバレないようにフードつきのマントを羽織り、被って顔を隠す
雫「…ここが…、私の生まれ故郷…?」
炎火「…そうだ」
この小さな地が、雫の生まれ育った場所だ…
「…おや? 見かけない子達だねぇ…? 他の子達は他国から来たのかい…?」
水底の民のオバアさんが不思議そうに話しかけてきた
雫「えっと…、私、滝川雫と申します…」
「滝川…? ……雫ちゃん…? 雫ちゃんなのかい!!?」
驚いた顔でおバアさんは雫を見た
雫「わっ私を知ってるんですか…?」
「忘れちゃったかい? まぁ、もう十年ほど前だから仕方ないねぇ…」
懐かしいねといって優しい笑みを浮かべたままのおバアさん。 雫は何処か懐かしい感じがした
「それで…、この子達は…?」
おバアさんは雫以外のルナ達におびえてるようだ…
雫「この人達は私のお友達です…、黒蝶組の」
「お友達? 組の? そう…、お友達が出来てよかったわね雫ちゃん」
どうやら安心したようだ
『初めまして、闇音ルナっていう』
風夜「俺は時音風夜だ!」
優「高野優です」
炎火「…炎火です…」
「ふふっ、宜しくね」