第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
\連行/
「お乗り下さい」
マオン国の門の外に用意されていた馬車に地土とルナは乗った
一希「本当に地土は居るの!!?」
「居ます、どうぞお乗り下さい」
一希「本当なのか…。 あっ、ルナ!vV」
地土「俺より先にルナなのね」
後から乗り込んできた一希はルナに飛びつくように抱きついた
『酷い事はされなかったか?』
一希「されたら殺してたよ!♪」
サラッと笑顔で言った一希に馬車の手綱を握っている兵がビクッと震えた
「もっと早く歩いて下さい」
風夜「風時は今帰ってきたばかりで疲れてんだよ!! ゆっくり歩かせてやれ!!」
落「ずっと歩いてたのは俺だけどな」
また後から風夜、優、風時、落が馬車に乗り込んだ
風夜「地土! 一体どうなってんだよ!!?」
地土「…向こうの国に着いたら話すよ、だから今は黙っていてくれ」
真剣な顔の地土を見て風夜達は黙った
『…炎火と雫はどうしたんだ…?』
一希「俺さっき見たよ! なんか豪華な乗り物に乗ってったよ?」
『前の車にか…』
ルナはよしよしと一希の頭を撫でた。 一希は笑っているが内心は不安なのだ