第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
雫「炎火! 早く帰るよ?」
炎火「待て! どっちにしようかまだ考えているんだ…!!」
店の前にある二つのお菓子袋。 まぁ、福袋みたいなやつ
雫「帰ってもお菓子いっぱいあるでしょ!!?」
炎火「どっちかに限定の"アロハ味チョコ"が入ってんだよ!!」
雫「アロハ味って何よ!!? チョコって書いてあるんだから結局はチョコの味しかしないでしょ!」
炎火「あぁ!! 俺のアロハぁああ!!!!(泣)」
片手に買い物袋を持って雫は引きずるように炎火を連れてく
「そちらの方々、黒蝶組の関係者とお見受けする」
突然話しかけられた
雫「え? あっはい…?」
「…マオン国の支配者・広原地土、貴方をイーラ国の姫様を誘拐した罪で拘束する」
黒蝶組に押し入ってきた槍やら剣やら持つ赤髪の兵隊達
『地土が…、誘拐犯だと…?』
地土「…困ったねぇ…
やられたよ、司馬羅炎輪さん…」
「よって黒蝶組関係者、繋がりのある者もイーラ国へ強制連行する!!!! 捕らえろ!!!!」
『なっ!!? この野郎共がッ…!!』
ざわっとザワつくルナは後ろ首の入れ墨に手を伸ばした