• テキストサイズ

黒蝶組~ブラック.バタフライ~

第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結




マリ「そっ、そなた…、子など居ったのか…?」
驚きを隠せないマリア、地土も他の者も驚いている

炎輪「もし外部にイーラ国の姫が行方不明と漏れたら、悪い事を考えている輩が人質などに使おうと考えるだろう」

誠「確かにあり得る話だ」
地土「それでこっそりと他国を探っていたのですか…」

マリ「すっすまぬ、わらわは知らずに…」
炎輪「いいえ、黙っていた俺が悪いので」

申し訳なさそうにするマリアに炎輪は静かに首を横に振った

地土「…いつから居ないのですか?」
炎輪「…もう十年ほどになる」

誠「じゅっ…!!? 十年も前から居なくなってんのに未だに見つけられねぇのか!!?」
地土「無理はないでしょう、世界は広いのですから」

炎輪「外部に情報が漏れないように探していれば、見つかるのも遅いはずさ…」
炎輪はギュッと唇を噛んで俯く



地土「…俺も、探しますよ?」
誠「…は? お前が!!? 何処までお人好しなんだよ!!?」

地土「俺も子が居ますから、子が居なくなってしまったら不安になるものです」
マリ「そっそなたも子が居るのか!!? いくつじゃ!!?」

地土「今年で十歳ですね、とっても可愛い娘です」
/ 885ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp