第6章 *理想の世界と現実の世界* 完結
炎輪は少し間を空けて、「知らねぇな」と答えた
マリ「とぼけるではないっ!! わらわは昔からそなたが好かぬかった!! いつもコソコソ裏で汚い事ばかり…!!」
地土「聖魔さん落ち着いて」
今にでも黒い大きな扇子を炎輪に投げそうなマリアを地土は落ち着かせる
アナ「僕の国にも送り込んでますよね? …戦争でも仕掛けるつもりですか?」
アナコンダは袖の中の小刀をチラつかせた
すると
炎輪「…はぁ…」
炎輪がため息をついて頭を掻いた
炎輪「誤解しないでくれないか? 俺は戦争など仕掛ける気はない、これっぽっちも」
その言葉でアナコンダは小刀をチラつかせるのを止めた
マリ「ならば、何をしてるか申してみよ! 言えない事ではなかろう!!?」
炎輪「貴方達が、絶対に外部に漏らさないと約束するのでしたら、話してもよろしいですよ?」
地土「…そんなに重大な事なんですか?」
炎輪「誓うか誓わないのか聞いている」
炎輪の真剣な眼差しに皆は静かに頷いた
炎輪「俺は人を探している…」
誠「人探しだ…?」
炎輪「そうだ、俺が探しているのは…
俺の跡取り娘、姫だ」