第5章 *一番大きな感情編* 完結
『"パパ"って呼ぶのが恥ずかしくなって"クソ親父"って呼ぶJKの反抗期みたいだな…』
一人残ったルナは苦笑いし、リビングの奥にある二階への階段の方を見た
『だとよ、お父さん?』
地土「…俺には君みたいな大きな子は居ないよ。 …あぁ、背が小さいね」
『テメェこの野郎…(怒)』
ルナはサラッと言った地土の言葉にイラつき、手に持っていたコップに少しだけ亀裂が入った
『…ま、可愛い娘に"お父さん"って呼んでもらえるように頑張れよ』
地土「あはは、俺は別に今のままでも構わないけどね♪」
地土は階段を降りてルナの元へ歩み寄り、並べられている珈琲を見た
地土「…風時が入れてくれた珈琲か…」
『茶が好きだったのにな? 急にどうしたんだか』
ルナは地土に砂糖二杯とミルク一杯を差し出した
地土「…何でルナが分量を知ってるの?」
『風時に教えたの、お前だろ? 風時が教えてくれたんだ』
地土「風時が?」
何故風時が知ってるんだろう?
この分量を教えたのは、雪だけだったのに…
『要らないのか?』
地土「…頂こう」