第5章 *一番大きな感情編* 完結
そう言って雪は小さなナイフを引き抜いて地土を見た
雪「黒蝶組の奴等を…、風時を"殺してやる"…!!!!」
いつだって望んでいない事が起こって、望んでいる事が起こらない
安らかに眠る事さえ望んでも、世界は許してはくれない…
地土「それっ、はっ…!! 許さないぞ雪…!!!!」
地土は地に這いつく張りながら起きあがろうとする
雪「地土…! 今の自分の姿がどれだけ哀れか分かっているのか…!!?」
地土「遠の昔にプライドなんて捨てたッ…!! どんなに周りに嘲り笑われようがっ…!! どんなにカッコ悪かろうがッ…!!!!
自分の子が殺されそうになるのを放っておく父親が何処に居るって言うんだッ!!!!」
地土は立ち上がった
卯「…よく言った、地土…」
巨大な白ウサギの姿になっている卯が地土の隣で四足立ちした
卯「…もう、時間がない…」
地土「…そう、か…」