第5章 *一番大きな感情編* 完結
人を君が殺めた理由が僕と彩だと聞いた時はもっともっと悲しかった。 泣き虫な僕は涙を隠せない
だから君に殺された施設の子達を理由に涙を流した。 君が闇に落ちてしまった姿に悲しんでいる事を悟られないように
その日らへんから、僕は不思議と風を感じるようになった。 後数時間すれば雨が降る…
ホラ、的中。 でも僕は降らない事に賭けていた、雨はジメジメしていて嫌いだったからだ
その後に君が血塗れで戻ってきた事に驚いた、震えが止まらなかった
どうしよう。 このままでは死んでしまう、施設の子や管理人さんのようにーー…
でも君は死なないでくれた。 その時に僕は自分の気持ちに気付いた、心にいつも何かが突っかかっていた感覚…
僕は君が好きだったんだ
僕は君を守りたい一心で願った。 風に、力を下さいと…
その瞬間に僕は特殊能力に目覚めたんだ。 その時はただただ頭の中で願い続けた
何処か遠くへ行きたい、と
風は赴くままに僕達を連れてってくれた
僕は君を傷つけようとする奴等を片っ端から風で吹き飛ばした。 でも誰も殺してなんていない
血に汚れてしまった手では君を闇から救えない