第5章 *一番大きな感情編* 完結
風時はぎゅっと拳を握り締める
風夜「風時には見せるな……と地土の言葉が書いてある…」
風時「僕には見せられない事が書いてあるんですか!!?」
『それは言えない』
風時「るぅちゃん!!!!」
『ダメなものはダメなんだ!!!!』
=バンッ!!!!=
机を強く叩いた音で周りは静まり返った。 机を叩いたのは…
炎火「…見せてやれよ」
炎火だった
『だが炎火…』
炎火「風時に手紙の内容を見せたくないと本人の意志でもあるが…
俺達はそれで本当に後悔しないって言い切れるのか?」
炎火のまっすぐな言葉に誰も言い返せなかった
炎火「…風時」
風時「なっ何ですか…?」
炎火「俺達は決してお前の事をのけ者扱いしてたわけじゃない…、地土のお前に対する"思いやり"だ」
風時「広原さんの…」
炎火「俺達はお遊びで組をやってるわけじゃない。 でも風時、お前は心の何処かで"興味心"で動いてる事があるんじゃないか?」
炎火のその言葉に風時はピクッと肩を震わした
炎火「興味心で組の一員だと言われちゃこっちだって"ダメ"だと言いたくなるものだ」