第5章 *一番大きな感情編* 完結
初めてだ、こんな気持ちは…
心が温かい気がする。 気のせいなのかもしれないけど、温かい気がするんだ…
肌に当たる風が冷たくて気持ち良い。 本当に気持ちが良い
【……"風時"】
俺はポツリとその名を口にした
静かに心地の良い風のように時を忘れさせてくれる子…
【…風時】
俺はそっとこの子…風時の額に人差し指を当てた
【俺を、許してくれ…
"記憶操作"…】
俺は風時の今の年齢……三歳以下の記憶を消した。 もちろん、俺や彩の記憶も全て…
初めて交わした言葉も、この場所の事も…
次目覚めた時、笑っていられるように…
\笑顔という仮面を被って俺はさらった/ 終