第5章 *一番大きな感情編* 完結
【…おっ俺は風夜っ!!】
【ぼっ僕は雷電…】
ハッとした二人はルナに名を名乗った
【風夜と雷電…、ふぅん…】
【今日から新しい仲間だよルナ? 仲良くするんだよ?】
【…うん。 俺はルナだ、よろしく】
にこっと微笑んだルナ。 …仲良くしてくれそうだ
その数日後
【地土君地土君!!】
門番担当のおじさんが慌てた様子で俺の元へと飛んできた。 …何か抱えている
【おじさんどうしたんだい?】
【この子が外で倒れてたんじゃよ!】
ほれっ!!と言って俺に見せてくれた小さな金髪の男の子…。 酷く弱っていた
【こんな小さい子が壁の外に…?】
山賊にでも襲われた? それとも迷い子? …ただの捨て子?
…どれにせよ
【俺が預かります】
小さな命。 放っておけないさ
その子は三日間、苦しみの中で眠り続けた