第5章 *一番大きな感情編* 完結
あらら…。 元気な子達だ…
【俺も探しに行かないとな…】
俺は桜の下を歩く。 辺り一面は桜の花びらで埋めつくされている
…まるでおとぎ話のような空間だ
【…おや?】
一番奥の大きな桜の木の近くで二人が立っていた。 …何かを見ている
【風夜君? 雷電君?】
【あっ地土…】
俺に気づいた雷電君が振り返った。 風夜君はまだ気づいてないようでずっと見つめたまま
【何を見てるのかな?】
【…あの子…】
雷電君が指を差す方…、風夜君が見ている方角と同じ
【…あぁ、あの子ね…】
桜の木の下に座って桜を見上げて眺めてる女の子…
【ルナ】
ホラ、俺が名前を呼べば赤い瞳をこちらへ向けた
【地土、…こいつ等は?】
側に駆け寄って来たルナは風夜君と雷電君を見る。 …二人共、頬が赤いよ?