第5章 *一番大きな感情編* 完結
巨大な爆音…
俺は爆風に吹き飛ばされて壁に体を強打した
痛い、痛い…。 頭もガンガンする…、視界が…霞む…
真上には星がキラキラ輝く夜空が、天井が吹き飛んでしまったほどの爆発だったようだ…
俺、よく生きてたな…? …彩と、雪は…?
【地土に近寄るなッ…!!!!】
霞む視界で俺は怒りが混じった声を出す雪の方を向いた
=ヒュウゥ…=
風の音が聞こえた…。 何か不思議な風、自然の風ではない風…
【二人揃って特殊能力に目覚めたのか…!!!!】
ギリッと歯ギシリする冷静な男…。 …二人? という事は、雪も目覚めたと…?
【彩!!!! 地土!!!!】
右手で彩の腕を掴み、倒れている俺を雪が左手で掴んだ
【待て!!!!】
冷静な男は俺達に向かって双剣を振るった…が…
=ヒュウゥ…=